
はじめに
Apple AirTagは、主に紛失防止タグとして設計されたデバイスですが、
その用途は多岐にわたります。
一般的には、財布や鍵などの紛失しやすいアイテムに取り付けて使用されますが、
私は認知症の父の迷子対策として活用しています。
本記事では、Apple AirTagの基本的な使い方から、
認知症の方の見守りにどのように役立つかについて詳しく解説します。
Apple AirTagの基本的な使い方
一般的な用途
Apple AirTagは、主に以下のような用途で使用されます。
- 財布や鍵の紛失防止
- バッグやスーツケースの管理
- ペットの首輪につけて迷子防止
- 自転車の盗難対策
私の用途:父の迷子対策と荷物管理
私の父は認知症を患っており、一人で外出した際に道に迷ってしまうことが増えました。
そのため、父のカバンや洋服のポケットにAirTagを入れておくことで、
居場所を特定できるようにしています。
また、荷物の置き忘れを防ぐ目的でも活用しています。
Apple AirTagの設定方法
設定は非常に簡単です。
- iPhoneのBluetoothをオンにする
- AirTagの電源を入れ、iPhoneの近くに置く
- 画面に表示される指示に従って設定を進める
- 名前を設定し、「探す」アプリで管理する
他のGPSタグも簡単に設定できますが、
Apple純正のAirTagは特に簡単で、
iPhoneユーザーであればストレスなく導入できます。
Apple AirTagの電池交換
AirTagはボタン電池(CR2032)を使用しており、約1年間持続します。
交換方法もシンプルで、
- AirTagを押しながら回すだけで電池カバーが開きます。
他のGPSタグの多くは、ケースを開けるのに工具が必要だったり、
私の場合コツが必要だったりするため、
この点もApple AirTagの優れたポイントです。
位置情報の精度と仕組み
位置確認の精度
AirTagの位置情報の精度は非常に高く、
特にiPhone 11以降では、UWB(Ultra-Wideband)による
「正確な場所を見つける」機能が利用可能です。
- 約10メートル以内の範囲では、iPhoneの画面上で矢印が表示され、より正確に位置を特定できます。
- 「音を鳴らす」機能を使えば、近くにある場合でも発見しやすいです。
位置情報の仕組み
AirTagはGPSを搭載していません。
その代わりに、近くにあるiPhone(他人のものを含む)がAirTagの信号を拾い、
その位置情報を匿名でiCloudに送信する仕組みです。
そのため、
- 人が多い場所では頻繁に位置が更新される
- 人が少ない場所(iPhoneがない場所)では、最後に検出された位置が記録される
例えば、山の中で迷った場合、
山に入る前にiPhoneを持った人とすれ違えば、
その場所が最終更新地点として記録されます。
自身がiPhoneを持っている場合は問題ありませんが、
例えば子供のランドセルにAirTagを入れている場合、
最後にiPhoneが近くにあった場所が更新されるため注意が必要です。
Apple AirTagのメリットとデメリット
メリット
- デザインが良い:シンプルでおしゃれ
- 電池交換が簡単:押して回すだけで交換可能
- 設定が簡単:Apple純正なので、iPhoneとの連携がスムーズ
- 位置情報の更新頻度が高い(人が多い場所では特に有効)
デメリット
- 専用ケースが別売り:そのままではキーホルダーやストラップにつけられない
- 価格が高め:他のGPSタグに比べると割高
まとめ
Apple AirTagは、もともと紛失防止タグとして設計されていますが、
認知症の方の見守りにも非常に有効です。
特に、
- 父が迷子になった際の位置特定
- 荷物の置き忘れ防止
といった用途で活用しています。
ただし、
- 人がいない場所では位置更新がされない点
- 専用ケースが別売りである点
には注意が必要です。
それでも、Appleの「探す」ネットワークを活用できる強みは大きく、
iPhoneユーザーにとっては最も手軽で信頼性の高い選択肢の一つです。
認知症のご家族の見守り対策として、ぜひ活用を検討してみてください。

